LAのガソリン価格が6ドル台に!? 止まらないガソリン価格の上昇、「アメリカはガソリンが安い」は遠い昔の話。

1ブロック先の移動でさえ車を利用するなどと言うジョークもあるほど、車社会のロサンゼルス…

いつも混雑している405Fwy

日常生活において車が欠かせないロサンゼルスでは、ガソリン価格の高騰はもはや死活問題。
そのような事もあり、ガソリン価格の変動にはかなり敏感です。

新型コロナウイルスによるパンデミックで「Stay at home order(自宅待機命令)」が発令されていた頃は、車を利用する人が激減した事もありガソリン価格が驚くほど下がりました。
(関連記事) 在宅勤務で車通勤の必要がなくなった人が増えて需要が激減。車社会ロサンゼルスで下がり続けるガソリン価格

ですが、Stay at Home Orderの解除と共にガソリン価格も上昇。
(関連記事) パンデミック以降の最高値! 南カリフォルニアで上昇し続けるガソリン価格。

そして…

NEW YORK POSTより

とうとうロサンゼルスで、1ガロン$6を超えるガソリンスタンドが!!
私の車の燃料タンク容量は13.2ガロンなので、満タンで1回入れると$80近くに…(‐ζ‐;)

昨年10月には、カリフォルニア州内Big Sur沿いの街Gordaで1ガロン$7を超えたというニュースもありました。

abc7 より

もはや「アメリカはガソリンが安い」は遥か昔の話…
1ガロン$1台だった頃が懐かしい。(゚´Д`゚)゚。

既に高騰している原油価格ですが…
NEW YORK POSTの記事によれば、ロシアのウクライナ侵攻に対し米国とその同盟国がロシアに厳しい制裁措置を行う事に、ロシアが原油輸出を抑制する事で対抗すれば価格は更に上昇する可能性があるとし、1バレルあたりの世界的なコストを過去最高に押し上げる可能性もあると警告しています。

ですが、先にも記したようにアメリカ国内のガソリン価格高騰は今に始まった事ではありません。
そもそも、アメリカは主にどの国から原油を輸入しているのかが気になりました。

U.S. Energy Information Administration より

U.S. Energy Information Administrationの2020年のデータによれば、アメリカはPetroleum and Crude Oil (原油と石油) 総輸入量の半分以上を「カナダ」から輸入しています。
私個人的にはとても意外な事実でした。

そして、そのカナダでは現在どのような事が起きているかと言うと…

CNNより

トラック運転手によるワクチン接種義務化への抗議活動が行われていますが、この抗議活動の参加者を排除するためにカナダ政府が取った措置が、抗議に関連する人々の銀行口座を一時的に凍結するという衝撃…

INSIDER より

現在は銀行口座の凍結については解除されたとの事ですが、そんな衝撃的な事が隣国カナダで起きている事、そして世の中からどんどん自由が消え世界が独裁化していくのではと恐怖さえも感じます。

なおカナダからアメリカに輸入される原油や石油に関しては、そのほとんどがパイプラインで輸送されているとの事ですが、トラックによる陸路輸送も当然ある訳ですから、トラック運転手が国境を越える事が出来なければ輸入に支障が生じる事は明らかです。
そうなれば必然的に、原油を始めとするカナダからの輸入品の価格が上昇する事は予想できます。

そして、Federal Reserve (連邦準備制度:アメリカ合衆国の中央銀行制度) が紙幣を発行し過ぎた事で引き起こされているインフレ。
原油のみならず、全てにおける物価上昇を引き起こしています…

様々な要因からガソリン価格が高騰しています。
カリフォルニア州では昨年、2035年までにガソリン車の新車販売を禁止すると発表されていますし、そうした事でEV (電気自動車) の需要が高まりガソリンの需要が減少すれば、将来的に価格も落ち着くのでしょうか。
だいぶ先だな…

それに加え、現在のウクライナの情勢について…
当たり前の暮らしが、当たり前の毎日が、突然奪われる悲しみを想うと胸が張り裂けそうです。


どうか一日も早く平和が訪れますよう…

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