アボカドLOVERに朗報! メキシコからのアボカド輸入が一時停止も1週間後に解除で、アボカド不足や価格高騰を回避。

先週日曜日、LAで開催されたSuper Bowl!
フットボールのルールをあまり理解できていない私でもエキサイトする接戦、そして最後の最後にLA Ramsが劇的な逆転勝利!
注目のHalftime Showは、まずOpeningでミキサーのフェーダーノブを操作しながら登場したDr.Dreに釘付けとなり、事前に出演の発表が無かった50 Cent「In Da Club」のMusic Video再現のごとく逆さ吊りで登場したサプライズも含め、全ての演出に鳥肌が立ちました。

Dr. Dre, Snoop Dogg, Eminem, Mary J. Blige & Kendrick Lamar FULL Pepsi Super Bowl LVI Halftime Show
満席の観客席と歓声に震えました!

私も、こちらの赤ワイン19 Crimes Snoop Dogg Cali Red Blendでお祝い♥

試合が終わった後も、LA中がRamsの勝利を祝いお祭り騒ぎ。
しかし残念な事に、これが暴動に発展…

FOX SPORTS AUSTRALIA より

近隣ビジネスに危害を加え、市バスを破壊。
なぜこうなる…
LA Ramsの勝利がこのような形でお祝いされる事など、誰も望んでいません。

そして…
LA中がSuper Bowlの勝利に湧く中、私を含むアメリカ在住「アボカドLOVER」を不安にさせたニュースが。

Los Angeles Times より

CNN BUSINESSの記事によれば、メキシコからアメリカにアボカドを輸出する事が許可されている唯一の州であるミチョアカン州にて、アメリカへの輸出を目的としたアボカドがUSDA基準を満たしている事を確認している検査官が殺害の脅迫を受けた事で、米国農務省 動植物検疫局 (USDA-APHIS) が検査官の安全を確保するため、ミチョアカン州からのアボカドの輸出許可を一時的に停止したとの事でした。

アメリカ国内においてもアボカドは生産されていますし、特にカリフォルニア州のアボカド生産量は国内消費量の約10%を占めているとの事なので、仮にロサンゼルスですぐに品薄になる心配は無いにしても…
将来の供給に不確実性がある事から、すでにメキシコからアメリカに入荷済みのアボカドの価値が上昇していたとの事で、より高い卸売価格となり私達消費者に影響が出る事を心配していたのですが…

本日(2月19日)掲載のThe New York Timesの記事によると、昨日金曜日にこの措置が解除され、アメリカへ向けたアボカド輸出は月曜日から再開される予定との事です!\(^o^)/

The New York Times より

アボカドLOVERの私、ひとまず安心。

ちなみにKIII 3 Newsの記事によれば、アボカドの収穫時期は生産地によって異なり、メキシコのピークは1月から3月、アメリカは4月から9月。
アボカドを異なる地域から輸入している事で、1年を通して当たり前のようにアボカドを手に入れる事が可能となっていますが、メキシコからのアボカド輸出許可の停止が長引けば「季節の食べ物」となってしまうかも…と、少し心配したのは私だけでしょうか。(汗)

特にロサンゼルスなどメキシコの食文化が深く浸透している地域において、アボカドはもはや欠かせない食材ですが、実はメキシコからアメリカへのアボカド輸入においては1997年に解禁となるまで、アメリカの果樹園に様々な害虫や疫病が侵入する事を防ぐために1914年以降禁止されていました。
メキシコからのアボカド輸入が解禁となったのが1997年って…
私個人的な感覚では、意外と最近の事なのだなと思い驚いています。
そんな私自身のアボカド初体験は、約20年ほど前にLAで食したカリフォルニアロールだったという衝撃…

こうして1997年にメキシコからのアボカド輸入が解禁となった事でアボカドの需要が増大し、現在メキシコのアボカド生産量は世界1位を誇ります。
Wikipediaによれば、国際市場に出回っているアボカドの45%がメキシコ産なのだそうです。

このように、メキシコの経済を支える重要な生産物であるアボカド。

経済にも影響するアボカドの輸出停止の措置は、実は過去にも度々取られています。
その背景にはアボカド産業の拡大によって流入する資金を巡り、その取引を管理しようとする犯罪組織等の影響が大きく関わっていると言われています。

DAYLY KOSの記事によれば、ミチョアカン州では麻薬密輸集団が州内での麻薬流通管理に加えてアボカド産業に侵入し、アボカド農家やボカド産業に関わる事業において収入等の詳細な情報を入手すると、それぞれに「税金」を課したとの事。
支払いに抵抗をすれば暴力的な攻撃を受ける事となり、それに加えて地域住民への恐喝や犯罪なども増加しミチョアカン州の治安は悪化したのだそうです。
アメリカへ渡るためにメキシコの国境を目指す人々の中には、アボカドの生産地から逃れた人々も多く含まれていると言われています。
アボカド産業の拡大により経済が潤った一方で、こうした背景がある事はとても悲しいです。

これらの問題は私達にはどうする事も出来ないのかもしれません。
ですが、せめてミチョアカン州の農家の方々が栽培してくれたアボカドが食卓に届く幸せに感謝したいと思います。

私達の食を支えてくださっている、世界中の全ての農家の方々に感謝申し上げます。

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